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エステサロンで勧められるままローンを組んでしまったものの、支払いが難しくて悩んでいる女性も多いはず。払えないからと滞納を続けてしまうのはダメ…と分かっていても、きついものはきついですよね。ここではエステローンを滞納するリスクと、エステローンが払えないときの対処法について紹介します。
エステローンについて「施術料金をただ分割払いにしているだけ」と考えている人もいるかもしれませんが、まずはその認識から改める必要があります。
エステローンの分割払いには金利があり、返済する際は利息を上乗せした額を支払わなければいけません。これは借りた額に金利を上乗せして返済する借金の構造と同じです。借金なので滞納すると当然ながら遅延損害金も生じますし、滞納したまま放置すると延滞損害金により返済総額がどんどん膨らんでしまいます。
エステローンは1回あたりの返済額が少ないので借金だと認識しづらい面がありますが、支払いが難しいからと滞納してしまうと借金と同じリスクを抱えてしまうので注意が必要です。
エステローンを滞納すると、まず支払いを催促する電話がかかってきます。その後も滞納が続くと、督促状や催告状、エステ代金の一括返済を求める通知書が届き、最終的にはローン会社から裁判を起こされて給料や財産などを差し押さえられる最悪の事態を招きかねません。
また、エステ代金の一括返済を求める通知書が届く段階になると、エステローンを滞納したという情報が信用情報機関に記録されます。
信用情報機関とはクレジットカードやローンの契約内容や返済状況などの情報を管理・提供する機関のことで、滞納した情報が記録されると最低5年間はローンを組めず、クレジットカードも作れません。
滞納する期間が長引くほど取返しのつかない事態になってしまうため、返済が厳しいと感じた段階で早めの対処が必要になります。
今月の返済は難しくても払える見込みがあるのであれば、ローン会社にまずは相談しましょう。「〇日には支払えます」とローンを払う意思を伝えることで、支払いを待ってもらえる可能性があります。
ただし、払える日が支払期日から3週間以上先だと待ってもらえないケースがほとんどのため、早めに相談して支払いに向けて動く必要があります。
滞納する前の段階で支払いが厳しい状況が続きそうであれば、今よりも安いコースに変更するのも1つの手段です。エステサロンによってはコースの変更を受け付けてくれるところもあるので、可能かどうか早めに相談してみましょう。
「契約金額が5万円を超える」「契約期間が1ヶ月を超える」という2つの条件を満たしている場合、契約日を含む8日以内であれば契約を解除できます。この際、エステの施術を受けるために購入した商品(関連商品)の返金を求めることも可能です。
また、施術を受けていた場合も全額返金されます。強引な勧誘や甘い誘い文句で契約してしまった場合、滞納してしまう前にクーリングオフ制度を利用しましょう。
クーリングオフできる期間を過ぎてしまった場合でも、キャンセル料を支払えば中途解約できます。特定商取引法で定められているエステサロンのキャンセル料は次の通りです。
中途解約であれば代金の滞納を避けることができるので、滞納のリスクを背負う前に検討しておきたい手段の1つです。
また、強引な勧誘による契約や契約内容と実際のサービス内容が違うといったケースは違法行為となるため、消費者契約法により契約無効として全額返金してもらえます。ただし、個人で交渉するのは難しいので、弁護士に相談したほうがよいでしょう。
エステローンをすでに滞納してしまっている場合は、借金を根本的に解決する方法として債務整理を検討しましょう。債務整理とは借金の額を減額または免除できる制度のことで、任意整理・個人再生・自己破産といった手段が用意されています。
ローンの契約・返済状況に応じて適した手段が変わってくるため、債務整理に詳しい弁護士や司法書士に相談して解決の道筋を一緒に考えてもらいましょう。