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日本人の85%以上が所有しているクレジットカード。しかし、便利すぎて、ついつい使い過ぎてしまうこともあるでしょう。分割払いなら大丈夫かもしれない…と思っていても、いざ請求額を見ると頭を抱えてしまうことも…。
よくある陥りがちな事例には「いろんなものをまとめてクレジットカードで支払っていたら、分割払いが当たり前になって、最終的に分割払いも苦しくなった…」「会社の飲み会は付き合いで行かないといけないし、部下には良いところを見せたい…でも、カードの返済がキツイ」といったものがあります。
こちらではカードの分割払いの返済ができないとどうなるか、またどうしても払えないときの対処法を紹介します。
クレジットカードの支払いができない場合、滞納から1~3日程度でカードが利用停止になります。短期間の滞納は利用者が支払いを忘れていたという可能性も考慮し、すぐに支払いを済ませれば翌日以降に再度利用可能になるのが特徴です。
支払い日から1~4週間程度経過すると、ハガキや電話などで督促の知らせが届きます。すぐに支払いができないのであれば、このタイミングでその旨を伝えておきましょう。また、2~3か月ほど滞納した場合は、カードの強制解約や信用情報機関のブラックリスト入りなどのリスクがあります。
さらに3か月以上滞納していると、一括返済の請求が届いたり強制執行による差し押さえが行われます。
滞納が2ヶ月に差し掛かると、クレジットカードが強制解約されブラックリストにも載ってしまいます。ブラックリストに登録されている期間は、クレジットカードの発行だけでなくキャッシングも利用できず、車や住宅を購入する際のローンも組めません。
ブラックリストへの掲載期間は5年間ほどなので、今後の生活にも支障をきたす可能性があります。
クレジットカードの滞納が3か月~6か月にもおよぶと、強制執行による差し押さえが行われます。差し押さえとは、金融機関が裁判所から承認を得て支払いを滞納している人の財産を押収することです。
執行された場合、まずは預貯金や給与を優先的に差し押さえられ、口座は使用できなくなります。また、滞納していることが勤務先にも知らされてしまうなどのデメリットもあります。
今月分の支払いができないと分かった時点で、クレジットカード会社に連絡・相談しましょう。もちろん、連絡することで支払いをせずに済むという選択肢はないものの、無断で滞納するよりも相手への印象が良いことは確実です。
連絡・相談をする際にクレジットカード会社と延滞の理由や返済可能な期日などを共有すれば、今後の手続きについてのアドバイスがもらえます。また、毎月の返済金額などについての話し合いにも応じてもらえる可能性が高いです。
どうしても支払えるだけのお金を用意できないときは、信託できる家族や友人へ相談して立て替えてもらうのも1つの方法です。一時的に現金を貸してもらえれば、罰則を受けずに済むので、クレジットカードの利用停止・強制解約される心配がありません。
しかし、どんなに信頼できる相手でも、お金の貸し借りを引き金に関係性が崩れる可能性があるため、立て替えをお願いするときは頼み方に注意しましょう。
自力での解決が難しい場合には、弁護士や司法書士に相談して債務整理を行うのがおすすめです。債務管理とは借金を減額または免除する手続きを指します。
分割払いが払えないときに債務管理を行うメリットには、一括請求を免れる、催促の電話や郵便を停止できるなどが挙げられます。もちろん、長期的に滞納したことによるブラックリスト入りは回避できませんが、支払い金額の負担を軽くすることは可能です。