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借金が減らないと悩んでいる人は、その理由や原因がどこにあるのかをまず知ることが大切です。ここでは、いつまでたっても借金が減らない理由や原因、借金を減らすための方法をご紹介します。
借金が減らない理由として、まず考えられるのが利息の高さ。高金利の借金だと返済額に占める利息の割合が大きくなり、相対的に元金の返済に充てられる額が減ってしまうことで、返しても返しても借金総額がなかなか減らないという事態に陥りやすくなります。
毎月の負担を楽にしようと最低返済額で返済を続けた場合、どれだけ払っても元金が減らず、借金が長期化してしまうケースが多々あり。元金が減らない限りは延々と利息だけを払い続けることになりかねず、返済を楽にしたつもりがトータルで見ると返済額の負担増につながっています。
複数の貸金業者から少額ずつ借金したほうが返済しやすいイメージがありますが、実際には1社から借りるよりも利息が高額になります。たとえば1社から120万円を借りた場合、利息制限法に基づく上限金利の年率は15%です。
一方で貸金業者3社から40万円ずつ借りた場合は、利息制限法の借金10万~100万円未満に該当し、上限年率は18%と高金利での取引になってしまいます。
借金を返済するために借金を重ねる多重債務者になると、いつまで経っても返済が終わらない負のサイクルに陥ってしまいます。なぜなら、もともとの元利合計額に複数の貸金業者の利息が加わり、返済額がどんどん膨らんでしまうためです。
さらに借入件数が増えると新規借り入れの申し込みすらできないケースも多く、そうなってしまうといわゆるヤミ金と呼ばれる違法な業者と関わるリスクも高くなります。
返済日を守らずに滞納した場合、返済期日の翌日から遅延損害金が発生します。遅延損害金の年率は20%に設定されていることが多く、通常の利息よりも高いため、滞納日数が増えるほど取返しのつかない金額になりかねません。借金を減らしたいのであれば、「返済日を守る」というのは必須の条件になります。
借金の早期返済を目指すには、元金を少しでも減らして新たな利息の発生を抑えることが大切です。そのため、まとまったお金が入った、または手持ちの資金に余裕がある場合は「繰り上げ返済」をまずは検討しましょう。
繰り上げ返済とは、毎月の返済額とは別に借金の一部を前倒しで返済する方法です。返済をすべて元本にあてられるため、利息が減って借金総額を効率的に減らすことができます。
複数の業者から借金している多重債務の場合は、おまとめローンを利用するのも1つの手です。おまとめローンとは、複数の借入先を一本化できる金融商品のこと。金利の低い1社にまとめることで毎月の返済額や利息を減らせ、支払いの管理がしやすくなります。
ただし、金利が高いとおまとめローンの効果を期待できず、さらに追加の借り入れができない、審査が厳しい、元金を減らすことはできない、などのデメリットもあります。
借金を返済するのがどうしても難しい場合、解決のための選択肢として持っておきたいのが債務整理です。債務整理は合法的に借金の減額や免除を行なえる手続きのことで、「任意整理」「個人再生」「特定調停」「自己破産」の4つがあります。
債務整理をすると信用情報機関に事故情報として登録され、カード発行やローンの利用など金融取引が行なえません。いわゆるブラックリスト入りするデメリットはあるものの、根本的な解決を図ることができるため、借金の返済が苦しいと感じたら1人で悩まずに弁護士や司法書士など法律のプロに相談しましょう。